【noteとブログの違い】サービスの強みを生かして漫画やイラストを投稿する
目次
noteはブログとSNSの中間的なサービス
note ――つくる、つながる、とどける。
note(ノート)は、文章、写真、イラスト、音楽、映像などを手軽に投稿できるクリエイターと読者をつなぐサービスです。ブログのように使うことも、SNSのように使うことも、コンテンツを販売することも自在に活用いただけます。
note公式サイトより
多種多様なコンテンツの発信に適したプラットフォーム
テキスト、画像(イラスト)、つぶやき、音声、動画など…使い方は自由自在。
その性質は、SNSにもブログにも似ており、両者の良いところを取っています。
noteで投稿されたコンテンツのことをノートと言い、「マガジン」という機能を使うとコンテンツのジャンルごとにノートをスクラップすることができます。ブログで言うと「カテゴリー」分けの機能みたいなものです。
noteは情報(コンテンツ)がアーカイブされる
TwitterやInstagramといったSNSは、発信できる情報量が小さく、タイムラインを流れていくスピードも早いのが特徴。ある程度発信力を持ったユーザーや情報そのものが拡散されるような内容でないと、多くの投稿は埋もれていきます。
その点で言えば、noteは情報(投稿)がユーザーのページに蓄積され、後で必要な投稿(ノート)だけ読み返すことができます。
投稿した時点で全く拡散されなくても、とりあえず投稿を続けてある程度の情報を蓄積しておけば、後にフォロワー(noteにもTwitterと同じようにフォロー機能があります)が増えた際に過去の記事も「ついで読み」されることが十分あり得るのです。
このように情報がしっかりとアーカイブされる点は、ブログの特徴によく似ています。
一方、一瞬一瞬で情報を細かく切り分けて発信するSNSはアーカイブ的な側面が弱く、後で過去の投稿を読むのに不向きです。
noteとブログの違いは何か
では、noteとブログでは何が違うのでしょうか。
一口にブログと言っても、アメブロやFC2、WordPressブログまでさまざまなブログサービスがあるため、比較するサービスによって違いは多々ありますが、見た目的な側面で大きく2つを挙げると「文章装飾」と「デザインのカスタマイズ性」です。
まず、noteではWordPressブログのように自由自在なカスタマイズをすることができません。
この点はTwitterやInstagramといったSNSに似ており、全てのユーザーが共通のフォーマット(形式)で情報(コンテンツ)発信を行います。要するに、コンテンツの内容のみの勝負です。
また、文章の装飾についても他のブログサービスほどの自由度は無くかなりシンプル。
noteでできる文字の装飾は
- 見出し
- 太字(Bold)
- センタリング(中央寄せ)
- リンクの挿入
- 引用表示
といった程度で、文字の色を変えることもできません。
これを不便と捉えるかどうかはnoteをどのように運用していくのかによります。
余計なモノを排除することで内容だけに集中することができるので、個人的にはこの装飾の制限もnoteの魅力を引き出す要素の一つに感じられます。
ユーザーが選択できるデザインの幅が狭い反面、note全体的としてのまとまりがあって読みやすい印象。
ザ・マリオ
有料公開を使ってコンテンツの販売が可能
noteでは、投稿するノートを有料公開することでコンテンツを販売することができます。
販売価格は100円〜10,000円の間でユーザーが自由に設定します。
ちなみに、noteにはプレミアム会員枠があり、プレミアム会員になると販売価格の上限が50,000円まで引き上げられます。
noteのプレミアム会員でできること(会員特典)
noteのプレミアム会員は月額500円を支払うことで加入できます。
プレミアム会員になることで以下のようなメリット(会員特典)があります。
- 定期購読マガジンの申し込み
- 共同運営マガジン機能(複数のクリエイターで運営できる)
- 予約投稿機能
- つくれるマガジン数がUP
- コメント欄のON/OFF機能
- 数量限定販売(ノートの在庫を設定できる)
- 販売価格の上限アップ(10,000円→50,000円)
- Amazonウィジェット(マイページに追加できるようになる)
noteのユーザーはどんな投稿をしている?
noteの投稿をいくつか読んでみると分かりますが、いわゆる他のブログサービスで投稿されている記事とは性質が異なります。
はてなブログやWordPressで作られたブログで多いのは、大量の情報をまとめたHow to的な記事です。かくいう当ブログもその一つですが、noteではそういった投稿があまり見られません。
全く無いという訳ではありませんが、投稿自体がかなりコンパクトにまとめられており、内容も直感的です。コラムやエッセイに近い投稿が多く、人間味が感じられるような生の文章が目立ちます。
noteで多い投稿の内容
内容はまとめ的なブログ記事よりも短め(1,000文字でも長いくらい)
役立つ情報を短文でコンパクトにまとめた投稿
日常のちょっとした体験を書いた投稿
コラム・エッセイ的な投稿
イラスト・漫画もエッセイ系が多い
noteの特徴
文章は全体的に柔らかめ
投稿者との距離が近い(身近に感じられる)
情報収集というよりは「読み物」
SNSのようなフォロー機能がある
コンテンツの販売ができる(収益化)
母艦ブログのサブ的な役割として使える
短編や1ページ漫画の投稿に向いている
noteというサービスの強みと弱み
noteは、誰でも無料でサービスを使うことができるため、ユーザーにとってのデメリットは特にありません。
メリットしか無いので、気になったらどんどん使ってみれば良いと思います。
そのような中でも、サービスの側面から見た強みと弱みは存在しますので、以下にまとめてみました。
noteの強み
TwitterなどのSNSと違い、検索流入がある
情報が整理・アーカイブがしっかりしている
テキスト・イラスト・写真・音楽など、何でも発信できる
あまり深く考えずに投稿できる(気楽に)
読み物として楽しめる
機能がシンプルで内容に集中できる
コンテンツを気軽に販売できる(収益化)
アカウント無しで誰でも読める
他のSNSで簡単にシェアできる
noteの弱み
カスタマイズ性に欠ける
デザインなどをこだわりたい人には向かない
文章装飾のバリエーションが少ない
SEO(検索流入)がブログほど強くない
Twitterなどに比べると拡散力が低い
noteは短編漫画や4コマ漫画の投稿に適している
以上のような特徴を持ったnoteというサービスですが、漫画コンテンツの発信にも高い親和性を有しています。
特にnote向きなのが、エッセイ漫画やショートショートなど、おおむね10ページに収まるくらいの短編漫画、そして4コマ漫画です。
もちろん、20~30P(noteで一度に投稿できる画像枚数の上限が30枚)ほどの読み切り漫画の投稿も可能ですが、スキマ時間にささっと読めるコンテンツの方がnoteでは適しています。
一本一本切り分けやすい4コマ漫画はnoteに最適!
ザ・マリオ
創作系よりも体験系の漫画が伸びやすい
noteに投稿された漫画を適当に乱読していると、人気のコンテンツ(”スキ”が多い漫画)には共通点があることがわかります。
それは、実体験に基づくエッセイ系漫画が強いということ。
いわゆる創作系漫画の投稿もありますが、ある程度の実績(他SNSでのフォロワーやネームバリュー)がないと、完全オリジナルの創作漫画はなかなか伸びません。
特に、バトルやファンタジーといったジャンルの漫画は投稿数も少ないように感じました。noteでは、投稿者の日常やリアルな体験に端的に触れたいというユーザーが多いのかもしれません。
しかし、だからといって創作系漫画の投稿を控える必要はありません。ジャンルの縛りなく、自由にコンテンツを発信できるのがnoteの魅力。「投稿はタダだからとりあえず置いておく」くらいの気持ちで投稿してみるのも良いと思います。
ブログは母艦、noteはサブ的に使う
例えば、私たちネットザ・マリオネットの場合は、このブログ(マンガモノには福がある)が情報発信源となっています。
制作した漫画のアップロードも行っておりますが、基本的には漫画投稿に関する情報をメインコンテンツとして公開しています。公開している記事の文字数は3,000~5,000文字程度と長めのものが多く、逆にちょっとした内容の記事は扱いづらいというのが正直なところ。
そこで、役立つのがnoteです。
noteであれば、メインのブログで扱うほどの情報量がないネタであっても気軽に投稿することができます。
現状、マガジン数は一つしかありませんが、今後はnoteで発信するコンテンツを増やしていく予定です。