【申請受付開始】持続化給付金の申請方法・必要書類・入力項目のすべて(画像解説)

目次
持続化給付金はフリーランス(漫画家・イラストレーター・ライター)も対象
2020年5月1日に受付が開始となった「持続化給付金」。
簡単に言えば、新型コロナウイルス感染症の影響によって昨年と比べて50%以上売上が落ちた月が1つでもあれば最大100万円(個人)を給付金として受け取れる制度です。
これは融資制度ではなく給付制度であるため返済の必要はありません。国から受け取れるものです。
当然、漫画家やイラストレーター、ライターとして活動している人たちも個人事業主であれば対象です。
(上記職業でどこかに雇用されている場合は対象外。あくまでも個人事業主、フリーランスとして活動していること。)
ここで言う個人事業主・フリーランスに違いはありません。フリーランスは個人事業主を言い換えただけのものです。
開業届を出していないから「フリーランス」というわけではありません。基本的にどこにも所属せず(雇用契約を結ばず)自分で仕事を受けているのであれば開業届は出す必要があります。実態として出していない人が多いだけです。
持続化給付金では、原則的な申請については「開業届」は必要となりません。
ただし、新規開業特例を使う場合(創業したばかりなど)には開業届が必要となりますので、個人事業を始めたばかりの方は注意しましょう。
持続化給付金申請手順一覧(仮登録から申請完了まで)
おおまかな流れとしてはこんな感じです。入力自体は情報が整理できていれば10分~20分程度で完了します。本ページを参考にして事前に準備できるものは揃えておきましょう。
ザ・マリオ
①持続化給付金 申請仮登録をする(情報入力)
②仮登録完了メール▶ログインID・パスワード設定画面
③持続化給付金申請フォーム「宣誓」を確認してチェック
④持続化給付金申請「基本情報」の入力
⑤「特例適用の選択」と「名義」に関する確認(チェック☑を入れる)
⑥売上入力・給付予定額(超重要)
⑦口座情報入力・口座情報添付(超重要)
⑧申告書・決算書等「添付書類」のアップロード(超重要・ラスト)
持続化給付金の申請に必要な情報と書類
持続化給付金にはメールアドレスから昨年の売上まで様々な情報が必要となります。
事前に準備しておくことで、申請手続きをスムーズに進めることができますので確認しておきましょう。
持続化給付金の申請に必要な書類(画像等のアップロード)
- 通帳のオモテ面
- 通帳を開いた1・2ページ目
- 2019年の確定申告書(第一表)
※収受印のない場合は、必要な追加書類をページ下の「確定申告書に収受印がない場合の追加書類」の欄に添付してください - 2019年の所得税青色申告決算書(1)
- 2019年の所得税青色申告決算書(2)
- 2020年の対象月の売上台帳
※「売上減少の対象月」と同じ月の売上台帳 - 本人確認書類(1)運転免許証、個人番号カード、写真付きの住民基本台帳カードなど
- 本人確認書類(2)
- 確定申告書に収受印がない場合の追加書類(納税証明書、e-taxの受信通知)
※アップロード可能なファイルは写真やスキャンなどの画像(jpg.jpeg.png)、またはPDFのみで容量は1ファイル10MBまでです。
持続化給付金の申請に必要な情報
詳細や注意点については、以下の手順解説にて記載していますのでご一読ください。
- メールアドレス
- ログインID
- パスワード(①8文字以上、②英字と数字を混ぜる)
- 屋号・雅号
- 本店所在地(代表者住所)
- 書類送付先住所
- 業種(日本産業分類に基づく)
→日本産業分類で調べるにはコチラ - 設立年月日(開業日)
→開業届などで確認する。
→入力例「2019/01/01」半角スラッシュを忘れずに - 代表者氏名
- 代表者氏名(フリガナ)
- 代表者生年月日
- 代表者電話番号
- 代表者メールアドレス(こちらは入力済みになっています)
- 年間事業収入(A):2019年の年間収入を半角数字で入力
→確定申告書を見ながら入力しましょう - 売上減少の対象月:給付要件の50%減を満たす月
→複数ある場合は最も減少幅が大きい月を選びましょう - 月間事業収入(B):選択した対象月に該当する2020年の事業収入を入力(半角数字)
→対象月が「4月」なら2020年4月の月刊収入を入力します - 売り上げ減少の対象月の前年度売上額:選択した対象月の2019年の月間売上額を半角数字で入力
- 種別:「普通」or「当座」
- 金融機関コード:3ケタの半角数字
- 金融機関名:テキストを入力
- 支店コード:3ケタの半角数字
- 支店名:テキストを入力
- 口座番号:7ケタの半角数字
- 口座名義:半角カナ大文字or半角大文字英字or半角スペースor記号
持続化給付金申請の手順・入力方法(パソコン・スマホ画像解説)
まずは、以下の持続化給付金申請用ホームぺージにアクセス。
検索需要に乗じて偽サイトへの誘導もあるようです。注意しましょう。心配なら経済産業省のHPからアクセスしてみてください。
ザ・マリオ
アクセスすると以下のようなページが表示されます。
オレンジ色の「申請する」ボタンをクリックしてください。
持続化給付金申請ページ(スマホ)
持続化給付金申請ページ(PC)
パソコンとスマホでは表示されるエリアが若干異なりますが内容は同一です。二つの方法で手順に違いはありません。
以下、情報入力ページは全く同じなので共通の画像で解説いたします。
持続化給付金 申請仮登録をする(情報入力)
「申請する」ボタンをクリックすると以下のような仮登録情報入力画面が表示されます。
ここではメールアドレスを登録します。登録したメールアドレスに本申請手続き用のURLが送られてきますので、受信したメールを確認できるアドレスを登録しましょう。
- 事業形態:「法人」か「個人事業者」にチェックを入れる
→フリーランスは「個人事業者」です。 - メールアドレス:受信できるアドレスを入力
- 同意事項:チェックを入れる
- 「次へ」ボタンをクリック
GmailなどフリーメールOKです。
ザ・マリオ
続いて確認画面が表示されるので青い「登録」ボタンをクリック。
以下の画面が表示されれば仮登録は完了です。
続いて、登録したメールの受信ボックスを開きましょう。
仮登録完了メール▶ログインID・パスワード設定画面
登録したメールアドレスあてに「仮登録完了メール」が届くので、本文に記載されているURLリンクへアクセス。
記載されたURLにアクセスすると、次の画面が表示されるので「ログインID」と「パスワード」を入力してください。
- ログインID:任意のログインIDを入力
- パスワード:①8文字以上、②英字と数字を混ぜる(各1文字以上)
- 入力したら「登録」ボタンをクリック
【設定例】
ログインID:mangamono123
パスワード:comic12345
※パスワードはログインIDから予測されにくいものを推奨します。
※上記はあくまでも例ですので参考程度にとどめてください。
「登録」ボタンをクリックすると自動的にマイページへのログインが行われます。
ログインが正常に完了すると「持続化給付金申請フォーム」が表示されます。以下のような画面です。
ログインエラーについて(原因・解消法)
持続化給付金受付開始初日はアクセスが集中したこともあり、エラーが頻発していました。
例えばこのような画面が表示されていました。
原因はアクセスの集中、申請者側でできる根源的な解消法はありません。安定するまで待ちましょう。
(ログインエラーなどはキャッシュクリアで解消できることもあります。)
5月2日時点では、初日ほどのエラーは確認できていません。
ただし、今後もアクセスの集中などによって同じようなエラーが生じる可能性もあります。
その場合は、少し時間をおいてから再度手続きをするなど、焦らずに進めればOKです。
持続化給付金申請フォーム「宣誓」を確認してチェック
持続化給付金申請フォームが表示されたらまず最初に「宣誓」を行います。
7つの宣誓事項が表示されるので、各事項を一読してから問題なければチェックを入れます(すべてにチェックを入れないと次に進めません)。
チェックを入れるとポップアップが出てくる宣誓事項もあります。
内容を確認した上でポップアップウィンドウを閉じてください。
持続化給付金申請「基本情報」の入力
「宣誓」のチェックが終了すると次は「基本情報」の入力です。
屋号や住所など、ほとんどは事前に確認せずとも入力できるような基本情報ですが、中には日本産業分類に基づいた「業種」や「設立年月日(開業日)」などの項目もありますので、これを読んでいる時点でわからない場合は申請手続きの前に調べておきましょう。
実際の入力画面は以下のとおりです。
- 屋号・雅号
- 本店所在地(代表者住所)
- 書類送付先住所
- 業種(日本産業分類に基づく)
→日本産業分類で調べるにはコチラ - 設立年月日(開業日)
→開業届などで確認する。
→入力例「2019/01/01」半角スラッシュを忘れずに - 代表者氏名
- 代表者氏名(フリガナ)
- 代表者生年月日
- 代表者電話番号
- 代表者メールアドレス(こちらは入力済みになっています)
「特例適用の選択」と「名義」に関する確認(チェック☑を入れる)
ここでは、持続化給付金を申請するにあたって特別な適用事項があるかどうかを確認します。
ほとんどの人が下記画像一番上の「一般的な申請方法」になると推測できますが、中には創業したての「新規開業者」や事業承継特例、罹災特例にあてはまる事業者もいます。
特例にあてはまりそうな場合は「持続化給付金申請要領(申請のガイダンス)個人事業者向け」を必ず読んでください。わかりやすく説明されています。
- 一般的な申請方法(下記特例事項に該当しない)
- A-1)2019年分の確定申告の義務がない、その他の相当の事由により提出できない場合
- A-2)「確定申告期限の柔軟な取扱いについて」(令和2年4月6日国税庁)に基づき、2019年分の確定申告を完了していない場合又は住民税の申告期限が猶予されており当該申告が完了していない場合
- B-1)新規開業特例(2019年1月から12月までの間に開業した者に対する特例)
- B-2-1)季節性収入特例(月当たりの事業収入の変動が大きい者に対する特例)
- B-2-2)季節性収入特例で基準期間が複数の事業年度にまたがる(月当たりの事業収入の変動が大きい者に対する特例)
- B-3)事業承継特例(事業収入を比較する2つの月の間に事業承継を受けたものに対する特例)
- B-4)罹災特例(2018年又は2019年に発行された罹災証明書等を有する者に対する特例)
- 確定申告書の名前と申請内容:「一致している」or「一致していない」
- 代表者氏名と口座名義:「一致している」or「一致していない」
「特例適用の選択」と「名義」の選択が済んだら「次へ」ボタンをクリック。
売上入力・給付予定額(超重要)
続いて売上入力ページが表示されます。
ここで入力する情報が給付予定額に影響するのでしっかりと書類を確認しつつ入力しましょう。
- 年間事業収入(A):2019年の年間収入を半角数字で入力
→確定申告書を見ながら入力しましょう - 売上減少の対象月:給付要件の50%減を満たす月
→複数ある場合は最も減少幅が大きい月を選びましょう - 月間事業収入(B):選択した対象月に該当する2020年の事業収入を入力(半角数字)
→対象月が「4月」なら2020年4月の月間収入を入力します - 売り上げ減少の対象月の前年度売上額:選択した対象月の2019年の月間売上額を半角数字で入力
売上入力が完了すると、「給付予定額」に反映されます。
口座情報入力・口座情報添付(超重要)
給付予定額が算出されたら、続いて「口座情報」を入力していきます。
手元に通帳を準備してそれぞれの項目を入力してください。
給付金の振込先となるので間違いのないように気を付けましょう(とは言っても不備があればマイページに連絡が来るので問題ないです)。
- 種別:「普通」or「当座」
- 金融機関コード:3ケタの半角数字
- 金融機関名:テキストを入力
- 支店コード:3ケタの半角数字
- 支店名:テキストを入力
- 口座番号:7ケタの半角数字
- 口座名義:半角カナ大文字or半角大文字英字or半角スペースor記号
注)2020年5月2日現在「口座名義の文字数について」
口座名義の入力文字数には制限があり、屋号が長いとすべて入力できません。
相談窓口にて確認したところ、とりあえずは入力できるところまで入力して手続きを進めてくださいとのことでした。
問題があれば後ほどマイページを通じて確認等があるので、その際に対応してください。
続いて、「口座情報添付」にて通帳のオモテ面や開いたページを映した写真(画像)データをアップロードします。
- 通帳のオモテ面
- 通帳を開いた1・2ページ目
※アップロード可能なファイルは写真やスキャンなどの画像(jpg.jpeg.png)、またはPDFのみで容量は1ファイル10MBまでです。
申告書・決算書等「添付書類」のアップロード(超重要・ラスト)
持続化給付金申請手続きもいよいよラストスパート。
最後に確定申告書や青色決算書の写真(画像)データをアップロードします。
- 2019年の確定申告書(第一表)
※収受印のない場合は、必要な追加書類をページ下の「確定申告書に収受印がない場合の追加書類」の欄に添付してください - 2019年の所得税青色申告決算書(1)
- 2019年の所得税青色申告決算書(2)
- 2020年の対象月の売上台帳
※「売上減少の対象月」と同じ月の売上台帳 - 本人確認書類(1)※以下参照
- 本人確認書類(2)
- 確定申告書に収受印がない場合の追加書類(納税証明書、e-taxの受信通知)
※アップロード可能なファイルは写真やスキャンなどの画像(jpg.jpeg.png)、またはPDFのみで容量は1ファイル10MBまでです。
本人確認書類について
(1)運転免許証(両面)(返納している場合は、運転経歴証明書で代替可能。)
(2)個人番号カード(オモテ面のみ)
(3)写真付きの住民基本台帳カード(オモテ面のみ)
(4)在留カード、特別永住者証明書、外国人登録証明書(在留の資格が特別永住者のものに限る。) (両面)
※いずれの場合も申請を行う月において有効なものであり、記載された住所が申請時に登録する住所と同一のものに限る。なお、(1)から(4)を保有していない場合は、(5)又は(6)で代替することができるものとします。
(5)住民票の写し及びパスポート(顔写真の掲載されているページ)の両方
(6)住民票の写し及び各種健康保険証(両面)の両方
アップロードの際は
- データ形式(jpg.jpeg.png.PDFのみ)
- ファイルサイズ(1ファイル10MBまで)
- 文字の不鮮明(ピントが合っていない)
などに注意しましょう。
ネットネット
アップロードが完了したら「次へ」ボタンをクリックして持続化給付金の申請は完了となります。
お疲れ様でした。
持続化給付金のお問い合わせ窓口につながらない場合
持続化給付金についは、まだ申請の受付が始まったばかりで未確定な部分やエラーなどが見受けられます。
そんな時に必要なのがお問い合わせ窓口(コールセンター・カスタマーセンター)。
【お問い合わせ先①】
中小企業 金融・給付金相談窓口(0570-783183)【お問い合わせ先②】
持続化給付金事業コールセンター(0120-115-570)
IP電話等からは(03-6831-0613)【5月・6月】
全日8:30~19:00【7月】
日曜日~金曜日8:30~19:00(土祝日を除く)【8月以降】
日曜日~金曜日8:30~17:00(土祝日を除く)※電話番号はお間違えのないようにお願いいたします。
もちろん持続化補助金においては管轄官庁である中小企業庁で「持続化給付金事業 コールセンター」を設けていますが、問い合わせが殺到しており繋がりにくくなっているのが実情です。
そういった場合にはお住いの地域の役所(自治体)や商工会・商工会議所といった団体に問い合わせてみるという手もあります。
※商工会・商工会議所は会員組織です。非会員事業所の方はまず相談可能かどうか聞いてみましょう。役所は窓口が設置されていればフリーです。
役所などの自治体や商工会・商工会議所という選択肢もあるが…
地域によっては自治体(市町村)独自のコールセンターを設置していたり、商工会や商工会議所でも電話相談をすることができたりします。
ただし、自治体のコールセンターや商工会・商工会議所などでは「特殊な例」に関する相談をしても答えは出せないので注意が必要です。
「特殊な例」が何かというと、「申請ガイドライン」や「よくある質問集」に載っていない事例のこと。
あくまでも補助金申請に際して承認・否認の権限を持っているのは管轄官庁である「中小企業庁」であり、地方自治体の職員や商工会・商工会議所の職員には決定権がありません。
詳細情報が発表されたのは一律で5月1日であり情報量は皆さんと同じくらいといっても相違ないです。なので、公式のガイドラインやよくある質問集にない事例については本部の窓口意外に聞いても答えは出ない可能性が高いです。
本当に使える便利ツール「LINE相談窓口」
ですが、電話がつながらないからといってそのまま放置することはありません。
結構使えるツールがあるんです。
それが「持続化給付金LINE相談窓口」。
LINEアカウント
LINE ID:@kyufukin_line
実際のオペレーターとLINEでやり取りすることができ、個別具体的な事例に関する質問にも答えてくれます。しかも、オペレーターを呼び出してから15分以内につないでくれるという高速対応。いつまでかかるかわからない電話の順番を待っているよりも、こちらで質問した方がいいということもあると思います。
ぜひ使ってみてください。
最後に、持続化給付金だけでなく新型コロナウイルス感染症に関する支援策の内容は時々刻々と変化しています。アンテナを高くして常に最新の情報を得るようにしましょう。
最終的な判断は事業主である皆様の経営判断になります。自らの事業の行方を左右する経営判断を他人に委ねることは危険です。
あらゆる業種において本当に厳しい状況ですが、事業主としての誇りと責任をもってこの難局を乗り切りましょう。